こんなとき

ばあちゃんが生きてたら・・と思う。
生きてたら70歳かな。
私はばあちゃんを殺したのは爺さんだと思ってるから。
散々いろんなところを後ろも振り返らず連れまわしてさ。
微妙な変化に気がつかなかったなんて信じられない。
友達に
「病気のことを我慢してたのは、お爺さんを愛してたからじゃない?」
って言われたことがある。
そんなの勝手すぎる。
私が高校生のとき。
部活にバイトに・・ってとっても忙しくしていた。
ばあちゃんが入院していたときも、
「ごめん。忙しくて逢いに行けない。だから待ってて。」
って手紙した。
いつも必ず、返事をくれたばあちゃん。
向日葵の明るい便箋でね。
だけれどこの手紙の返事が返ってくることは無かった。
数ヵ月後、ばあちゃんは亡くなった。
享年64歳。
私が幼いころ。
つまらない遊びにもずっと付き合ってくれた。
いつも私の味方をしてくれた。
そんなばあちゃんです。
唯一私のことを愛してくれた人に10年ぶりに再会できた。
心配してくれる妹がいる。
私に勇気をくれる占いの先生。
我が子のように親身になってくれるハロワのおっちゃん。
そして笑顔をくれた友達。
私、幸せだもん。
だから、そろそろばあちゃんの温かさを探しに行っちゃダメかな。
いつ死んでもおかしくはない。
これは私がメンヘラだから、とかじゃないと思う。
普通に、誰にでもありがちな、人生の行き止まりってやつ。
私が死んだら母も父も弟も笑うだろうか。
やっぱりね。しょうがないね。
って言うかな。
無駄に泣かれたりしたら絶対に呪う。
お前も苦しめ・・・・生きることの苦しみを・・・地獄の底まで味わったら良い。